おぼえがき。

乙女ゲー感想中心 ネタバレ配慮少なめ

【クラキミ】桜葉克己 感想

かなり間が空いてしまいましたが、クラキミ感想もいよいよ最後の1人。幼馴染の桜葉くんです。

はじめはあまり自分に刺さるタイプのキャラではないだろうなと考えていましたが、自分も不安な状況でも幼馴染である主人公のことを気遣ってくれる優しさにときめき、個別ルートでは可愛らしいところも見せてくれて、最終的に一番好きなキャラになりました。また、直前にやった先生ルートで彼を手に掛ける前の葛藤シーンがかなりつらかったのもあり、だんだんと仲を深めていく描写には幸せを感じました。

 

特に好きなのは中庭でのイベント。

「かっちゃん」と昔のあだ名で名前を呼ばれて照れる桜葉くんは本当に可愛くて、空気がとても美味しかったです。

そして自分が主人公のことをあだ名で呼ぶとなったときには散々間を置いて、やっぱり照れて呼べない。自分はこんなに照れているのに、主人公はサラッと呼べたことがショックで、でも「やめたほうがよかったか」と言われると否定する。この流れがもうたまらなく可愛くて、なんとしてでも二人で生還しようと誓いました。

そして告白未遂(というかもう告白)もされるのですが、ここの台詞がまた良かった。

「...悩むよ。お前に関することなら。それが、くっだらねーことでも。

 ...お前からのメールにハートマークがついてたとか。今日はなんか寂しそうだったとか。...お前は知らないだろーけど。ってか、知ろうともしないだろーけど。

 ...でもさ。俺はそういう気持ちなんだよ。それだけは、覚えておいてくれよな」

ここはクラキミで一番と言ってもいいくらいにときめいたシーンでした。特にメールのくだり。好きな子からのメールひとつで色々考えてしまうというのが青春っぽさを感じるというか、高校生って感じで可愛いですよね。甘酸っぱい。

桜葉くんルートはこの他にも色々と可愛らしい会話があって「私いま乙女ゲームやってるんだ...!」と強く感じられて最高でした。

 

このルートでは彼のお姉さんの失踪の真相など、他ルートではまだ明かされていない部分も明らかになります。校内放送の声の正体は、ボイスチェンジャーを使ってお姉さんのフリをしていた「仮面の死神」だったのです。

その後入手したビデオテープから、本物のお姉さんはすでに殺害されているであろうことがわかります。お姉さんが最期まで桜葉くんを守ろうと抵抗していたことも判明し、お姉さんをわずかでも疑っていた自分を情けなく、苦しく思って涙を流す桜葉くんには胸を締め付けられました。なんという救いのなさ...。

 

その後の桜葉くんの救出イベントは主人公と彼がお互いをいかに大事に思っているかが伺えました。

桜葉くんは主人公だけでも逃げてほしくて、でも主人公はそんなことを言われても助けたくて、お互い譲れないから口論になってしまうシーンはハラハラしつつもたいへん萌えました。

また、自分は死んでしまうかもしれないと考えて主人公の手を離すけど、自分からまた彼女の手をとるところ、自分が死ぬかもしれないと不安な彼女の表情を見て「心の底から嬉しいと思ってしまった」「最低だよな?」とこぼすところで更に桜葉くんが好きになってしまいました。

 

最後は犯人である秀彦と対峙するわけですが、このルートでもこの人は強烈だった。

お姉さんの最期の様子であったり、なぜ桜葉くんを攫ったのかまで語ってくれたけれど、ここで改めてこの人(と先生)は生まれながらにしてそういう性質の人間なのだなぁと感じましたね。最終的に3人のいるチャペルが火事になるのですが、そんなときでも逃げるどころか兄を殺したときのデータが焼失することを恐れて取りに向かうというのはすごいとしか言いようがないです。

 

エピローグでキスしたあとに主人公に感想を聞いてしまうところがすごく桜葉くんらしいなと思いました。かわいいね。

 

そして桜葉くんルートをやった後だと、直前の高坂先生ルートで兄弟に萌えていたのがものすごく申し訳なくなりますね。先生ルートだと「自分は先生を疑っているから、幼馴染に怪しいやつと歩いてほしくない」って言っていたのに、先生が殺害された(というように見せかけた)後は落ち込んでいるであろう主人公を心配してくれるんですよ。それくらい桜葉くんは優しいのに、そんな彼に私と主人公はなんということを...。

 

 

というわけで、『暗闇の果てで君を待つ』コンプリートしました。

謎解きやサスペンス要素のある乙女ゲームというとオトメイトのバクダンハンダンを以前プレイしたことがありますが、それとはまた違った雰囲気があり、クラキミもとても面白いゲームでした。

DSということもあって音声は音割れしていますし、ボリュームもそこまで多くはありませんが、間違いなく人におすすめできる作品だと思います。キャストにはなかなか乙女系のコンテンツに出演されていないような方もいるので、そういった意味でもおすすめ。

 

次はGS4を触りつつ下天のFDをやろうかなと考えています。そろそろPSP積みゲーも崩していきたい...。